組織開発を野球で考えてみる

組織開発を野球で考えてみる

組織開発、人材開発、リーダーシップを野球で考えてみます。

もし、野球チームの監督に指名されたとしたらあなたは何から始めるでしょう?高校野球の強豪、実業団野球、プロ野球など優勝を目標としたチームの監督です。以下は、ヒューマンクエスト代表の大西が実業団野球のマネージャー・監督を務めていたときに実践したプロセスです。

1.在籍している選手の力量や個性を把握する

在籍している選手の力量や個性、ひとりひとりが何をどう考えているかを把握します。いくら完璧な戦略・戦術をたてたとしても選手の特性や能力とあっていなければ実行は難しいからです。

2. 戦うスタイルを組み立てる

戦力を把握したら、次にどうやったらこのチームがもっとも勝ち抜いていけるかを考えていきます。打撃のチームなのか、足を使うチームなのか、それとも守りのチームなのか戦うスタイル、方向性を組み立てます。戦略・戦術はチームのカラーによって当然変わってきます。長距離打者が揃っているのに、足でかき回す機動力野球を目指しても勝てるチームにはなりません。

3.チームのビジョンや戦う方向性を共有する

チームのビジョンや戦い方を選手に共有していきます。ここでは、ひとりひとりとの丁寧なコミュニケーションが必要です。この段階で納得が得られないと目指す方向にずれが生じ、選手うまく力を発揮できなくなってしまいます。

4.選手が個性を発揮できる育成環境を整える

チームのビジョンが共有されたら、そのチームで自分がどう個性や能力を発揮していけるのかを選手ひとりひとりが自分のビジョンを考え、練習メニューを組み立てていきます。監督やコーチは定期的に選手とのコミュニケーションの機会を持ち必要に応じてサポートを行いますが基本的には選手の自主性に任せ、練習環境やチャレンジできる環境を整えることに重点を置きます。全員が同じ練習を行う必要はありませんし選手が自分で考え行動することが大切です。

5.チームとしての総合力を高める、再びプロセスを繰り返す

チームのビジョンのもと個人の能力を高めることが、チーム全体を強くすることにつながります。監督、コーチは常に選手の成長具合を把握しつつチームとしてより良い形を求め1から4のプロセスを繰り返します。

こうしてみていくと、野球チームの監督と企業の管理職やチームリーダーの役割は似ていて、基本的なプロセスは共通しています。プロジェクトのリーダーに指名されたときには、メンバーの力量を把握することから始める必要がありますし、プロジェクトの成功には、各メンバーが個性や能力を十分に発揮していける、リーダーシップを発揮できる環境を整えていくことが求められます。それが、人材開発であり、組織を開発することです。もし、現在、チームを任されている立場で、うまくいっていないと感じたら、学生時代のスポーツや部活動の経験を思い出してみるのも良いかもしれません。