社員が能力を発揮できる活力ある組織の開発

社員が能力を発揮できる活力ある組織の開発

私たちがこれまでに取り組んだ事例のご紹介です。

目的

  • 社員が仕事にやりがいを感じ個性と能力を発揮できる仕組みづくり
  • 社員の頑張りが企業の活力につながる組織づくり
  • 業界の変革期に積極的に対応できる基盤づくり

背景

大手自動車部品メーカーA社は、高品質な製品づくりにより国内外に市場を広げ急成長してきました。一方で、近年は事業が多様化していくなかで業務の幅も広くなり、社員は目の前の仕事の対応に多くの時間を費やすようになっています。こうした状況が長く続くと、社員は会社の大きな方向性が見えなくなってしまい、仕事へのやりがいは薄れてしまいます。組織は社員ひとりひとりで成り立っていますので、社員が弱ってしまうと当然組織としての力も弱くなり、ダイナミックな企業活動はむずかしくなります。

自動車業界は現在、変革の時代を迎えています。ICTによる様々なセンサーへの接続や自動運転、電気自動車への転換、それらを用いた新しいサービス、など大きく変わろうとしています。そんな時代に、社員と組織が力を発揮していけるよう社内体質改善のご相談をいただきました。

実施内容

人事部門、事業部門に私たちを加えたプロジェクトチームを編成しました。まずは会社の理念やビジョン(やってきた方向、向かう方向)を理解するところから始めます。個人と組織の在りたい姿、理想の姿を描き、その姿と現状とのギャップをあきらかにしていきます。人事戦略や人材開発のやり方は企業ビジョンや経営戦略によって変わってきますので、パッケージ化されたプログラムを取り入れるだけではうまくいきません。事業の方向性を知り人事戦略を踏まえたうえで、実効性のあるプログラムを設計していきます。

今回のケースでは、管理職やチームリーダーの役割と働き方がポイントとなりました。

環境の変化が早い時代には、管理職やリーダーはかつてのように部下やチームメンバーの管理だけをしておけばよいわけではなく、また自分自身のプレイヤーとしての成果を優先させてもいけません。プレイングマネージャーとして、部下を育てチームを強くしたうえで結果をだしていくことが求められます。多くの管理職はこの2つの役割のあいだで悩みを抱えていました。

こういう状況では、自身の成果を優先してしまうことが多く、人材の育成が後回しになりがちです。そうなると個人の成果は限定的ですし、組織力を見たときに士気の低下を招いてしまいます。人材が育たず士気が低い状態では、部下に仕事を任せられず管理職自身が仕事を引き受け対応に追われることが起こります。それでは、ますます人材育成の時間がなくなってしまい、長期的に見たときに発展は望めません。この悪循環を引き起こしている行動習慣(ルーティン)を変えていくことが必要です。

新しい研修プログラムでは、管理職やチームリーダーが「人を育てる」のではなく、「人が育つ」機会をどれだけ与えていけるか、部下やメンバーの「主体性」を引き出す仕事の機会をいかに多く作っていくかに軸を据えました。社員ひとりひとりが主体性を持って能力や個性を発揮することで、社員の仕事へのやりがいが高まり、それが企業の活力アップにつながり、変革の時代を乗り越えていく基盤となる、といった新しい循環づくりを目指しました。